なぜ、体幹がスポーツや競技力の向上として重要視されるているのか?疑問ですよね。
今回はパフォーマンスの向上が期待できる体幹を鍛える体幹トレーニングの効果や方法についてお話ししていこうと思います。
体幹を鍛えるとスポーツに与える効果や影響とは?
野球のバットや、テニスのラケット、ゴルフクラブを振るのは腕だけにみえますし、また、走ったりボールを蹴ったりするのは足だけのように見えますが・・・
ただその時に、体幹の筋肉はしっかり使われているんですよ。
体幹を鍛えると下記の効果を得ることができます。
・軸の安定性、フォームの安定性によるテクニックの向上
・パワーの増幅
・怪我の予防
軸の安定性
体幹といわれる筋群は、私たちが直立して重力に逆らっているときや、ボールを投げたり蹴ったりするための動作で腕や脚を使うときに身体を安定させています。
この体幹の能力が高い人はスポーツの多様な動きの中で「動き」の軸を安定させることができるため「走る・蹴る・跳ぶ・ぶつかる・起き上がる・投げる・蹴る・打つ」などの動きを高いレベルで発揮できるということになります。
フォームの安定性
また、体幹は再現性を求められる動作において重要なんです。
再現性とはとは、事象が再現することですね。
例えば、ゴルフのスイングは、体幹がしっかりしていないと、1振りごとに軸がずれる=体幹がブレミスショットする原因になりますよね。
野球のピッチャーも軸がぶれてしまえば、フォームが乱れ手元が狂い、1球投げるたびにコントロールは定まりません。
ゴルフや野球だけではなく、テニスやサッカーなどスポーツの中では再現性を求められないものはないと言っていいと思います。
体幹を鍛え安定することによりフォームが身につきやすくなります。フォームが身につきやすいということはできる技術が増えて、それにともなった応用なんかもできるようになるんですね。
話が逸れ意味合いが違いますが、最近、ラグビーW杯日本代表で活躍していました五郎丸選手の独特な構え「ルーティン」が一躍有名になりましたが、あれも一種の再現性になります。
パワーの増幅
体幹は下半身で発生させたパワーを増幅させながら上半身に伝える役割を担います。
ボールを投げる時を例にしてみましょう。
地面で足を蹴り、その力を身体の中心である体幹から上半身、そして、腕へと力を伝えていきます。
これを運動連鎖と言います。
この運動連鎖にロスのないように力を伝えていくことで腕を最速で振ることができるんですよね。
そして、運動連鎖に特に重要な役割を担っているのが体幹なんです。
怪我の予防
先ほどの運動連鎖の話の続きになりますが、体幹がしっかりしていないと、下半身で発生させたパワーを受け止められずに、増幅するどころか、減衰させて腕へ伝えてしまいかねません。
そうすることで、無理に力を発生させようと無意識にパワーを出そうとしてしまい、末端である肩・肘・手首を痛める可能性は高くなります。
例えば、ボールを投げる時に、腕を高く上げようと思っていても、上げられない選手がいます。
いくら口酸っぱく、腕を上げろと言ってもあがらない理由が体幹の働きが必要だからなんですね。
なぜなら、腕は鎖骨から動いて上げることができるから。鎖骨も体幹の1部になります。
そんな、体幹の動きがうまくいかないのに無理に肩をあげ、投げたら、そりゃ、肩を壊すと想像できますよね。
腰痛の予防
スポーツをしているシーンでは、腰を痛めるケースが少なくありませんよね。
じつは、体幹は「幹」なのですが、中に筋肉が詰まっているわけではなく、イメージしやすいのは空洞の「筒」です。
空洞ってことは弱くて、重みのストレスがかかりやすいってことです。
じつは、腰の骨や神経はこのストレスに弱いんですね。なので、腰痛持ちだったりヘルニアを持っている方は、
この体幹筋群を強くする・使えるようにすることで腰の障害予防にもなりますよ。
次のページでは、スポーツにおける体幹トレーニングでのパフォーマンス向上の仕方についてになります。
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