今回は中学生の野球に使える体幹トレーニングについて紹介していきます。
今回、これを読んでられる方々は野球の指導者の方もしくは、野球に関係する親御さんだとおもいます。そして、体幹トレーニングに対して必要だと感じている方だとも思いますが、まずはなぜ野球に体幹トレーニングが必要なのか?その効果と注意点という確認からしていただけたらなと思います。
野球に体幹トレーニングを行う効果と方法
体幹の筋群は、私たちが直立して重力に逆らっているときや、ボールを投げたりバットを振ったりするための動作で、腕や脚を使うときに身体を安定させていますよね。
したがって強く安定した体幹は、力の出力の増加,神経-筋効率の向上,オーバーユースによる傷害の減少に大きく関与しており、これは最近になって野球の指導者にも認識されてきました。
野球にみられるボールを投げる動作では、下半身で体重をしっかり安定させた上で、腰→肩→腕→ボールへと加速させながらパワーを伝達させることが必要です。
また、投げる動作では下記のような動作になり、全く逆の動作を行っています。
・投げる瞬間の動作では上半身をひねりながらやや前傾する動作
・テークバックの腕を後方に引き上げるバックスイング動作
野球の体幹トレーニングでは、これらのバランスを考慮してメニューを組み立てていかなければなりません。
体幹トレーニングの注意点と進め方
しかし、実際に現場で行われている選手のトレーニングプログラム作成に当たっては、その競技種目で特に必要とみられる部位に、重点が置かれる方法が多く取られてしまいます。
例えば野球ではその特性から、下肢と上肢の筋力強化が重要視されることが多く、本来は最も重要である体幹筋群のをトレーニングする体幹のトレーニングを、非常に簡単に済ませてしまう傾向があります。
こうしてしまうことで体幹が安定しない状態で四肢を強化したところで、軸を持たない四肢は筋力を最大限に活用できない、そして、最悪なケースは、体幹を連動させて投げるのではなく体幹を使わず手だけで投げてしまい、最初はそれでも、投げれてしまいますが、その投球数が増えていけばいくほど、怪我につながるリスクが高くなりますし、将来につながる怪我予備軍にもなってしまいます。
まずは、体幹トレーニングの基礎からはじめていき、それを意識しながら下肢や上肢へのトレーニングと移行していくことが必要になります。
体幹トレーニングの基礎は下記の記事になります。
基礎編をしっかり覚えできるようになってきたら、次のページで紹介していくトレーニングを加えていきましょう。
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